高度先進医療の分野で必要とされる能力
高度先進医療の種類はたくさんあり、がんや免疫不全の治療、先天的な異常の遺伝子診断など、幅広い診療領域で実用化されています。高度先進医療の技術が実用化されている特定機能病院や大学病院では、ドクターやナースに加え、先進医療にまつわる専門知識を兼ね備えた職員がケアに加わり、組織的なケアが提供されているのが特徴です。特定機能病院などでは、看護師の最新の治療方法への理解を深める為、研修制度などを積極的に取り入れ、感染症や遺伝子、血管診療などの専門資格の取得を奨励しています。
また、先進医療の技術は、これまでに治療が難しかった免疫不全などにも対応しており、自己の免疫細胞を外部で培養し増殖させ、体内に戻す事で免疫力を向上させるなど、がん腫瘍の増殖を抑える効果的な手段としても活用されているのが現状です。そして、がん治療はどんどん進化し、今ではがんの深部まで狙い撃ちできる、最先端の放射線治療「重粒子線治療」が浸透しつつあるのも有名な話です。その他にも高度先進医療にはさまざまな種類があります(http://koudosensiniryo-nozokimi.com/kinds/)。
そのために、専門性の高い知識を持つ複数のスタッフの係わる臨床現場となり、看護師は患者の状態を素早くスタッフにフィードバックする役割を担います。ナースは医療機器から算出されたデータを基本として看護記録を作成し、カンファレンスなどに備えなければならず、先進医療の技術が活用されている臨床現場では情報伝達を担う重要な存在です。